軽量化と安全性向上のための構造最適設計実践セミナー

ご質問への回答集

1.トポロジ最適化には2つのアルゴリズムがあり、それぞれ削られる様子が異なりますが、どのようなアプローチで形状を変えているのでしょうか?
1.コントローラ法は、初期形状のひずみエネルギー分布を見て、歪が低い箇所から少しづつ削ります。
感度法は形状全体を目標の重量に合う密度比に落としてから、感度の高い箇所を削り、低い箇所を元の密度比に戻していきます。
2.形状最適化は複数の荷重条件を同時に考慮して、表面の応力を平均化できるとのことですが、具体的にはどのように最適化しているのでしょうか?
2.形状最適化は、各節点の応力を見て、値の高い節点を増肉方向に、低い点を減肉方向に動かしています。
複数荷重条件を考慮する場合、各節点において最も高い応力を用いて最適化を行います。
すなわち、各荷重ケースにおける稜線を求めて最適化を行なっています。
3.トポロジ最適化において、形状全体ではなく、一部の領域のみを最適化対象にすることは可能でしょうか?
またその際、限定した領域のみのひずみエネルギーや感度を参照して最適化するのでしょうか?
3.領域を指定して最適化をすることは可能です。その場合、領域内部のみではなく、形状全体の応答値を参照して最適化計算を行うので、例えばアッセンブリデータの1部品のみの最適化を適切に行うことが可能です。

1月18日~20日にブース出展し大変ご好評いただきました「第2回クルマの軽量化技術展」におきましても、TOSCAおよび構造最適設計に関するご質問を多数頂きました。Q&A集はこちら