「第2回 クルマの軽量化技術展」 ブース出展レポート

1月18日(水)~20日(金)に東京ビッグサイトにて開催されました「第2回クルマの軽量化技術展」の弊社ブース(東1-13)は大変ご好評の うちに閉会致しましたことを謹んでご報告すると共に、ご参加頂いた皆様ならびにご協力頂いた方々には改めて厚く御礼申し上げます。

ブースでは、弊社で行っている軽量化と安全性向上のための構造最適設計コンサルティングサービスについて、多数お問合せを頂いております。お申込多数の場合はお請けするまでにお時間を要する場合ございますので、本サービスへご相談を検討中の方はお早めに弊社までご連絡・ご相談をお願いいたします。

また、CADデータ変換・リペアツールTransMagicも併せてご紹介させて頂きましたが、今回、ブースでアンケートにご協力いただきましたお客様へは、特別にTransMagic製品を25%オフでご提供させて頂きます。この機会を是非ご利用ください。(2012年3月30日までのご購入・ご検収に適用)

会期中にブースにお立ち寄り頂いたお客様より頂いたご質問への回答集を下記の通り弊社WEBにて公開いたしましたのでご案内させて頂きます。是非ご覧頂き、参考技術情報としてお役立て頂ければ幸いです。

ご質問への回答集(Q&A)

TOSCA 軽量化と安全性向上のための構造最適設計システム

1.トポロジ最適化はリブの配置検討にも使えるのですか?
1.はい。穴開き不可と型抜きの製造条件を考慮することで、リブ検討が可能です。特に、コントローラ法のトポロジ最適化がリブ検討に効果的です。
2.衝突解析にも対応しますか?
2.TOSCAは、衝突解析等の動解析に対応しませんが、静的問題に置き換えて最適化を行っています。BMW等のドイツ自動車メーカーでは、自動車フレーム骨格検討において、イナーシャリリーフを利用した静解析による最適設計を実用化しています。
3.熱問題に対応しますか?
3.はい。現状は、温度分布を与えた線形熱膨張解析に対応しています。また、次期バージョンTOSCA7.2では、熱伝導解析による温度や熱流束を目的関数・制約条件としたトポロジ最適化に対応する予定です。リリース時期は弊社Webなどで改めてお知らせします。
4.無料評価ライセンスはありますか?
4.ご用意しておりますが、操作習得のため有償の入門トレーニングを受講いただくことが利用条件となっております。また、評価に際しましては、課題のご提示と結果のご報告をお願いしております。
なお、最適設計はTOSCAの設計利用ノウハウを構築する必要がございますので、TOSCA導入前に弊社設計アウトソースサービスをご利用頂き最適化プロセスを確立し、技術導入して頂くことをお勧めしております。
5.最適化結果をCADに戻すことは出来ますか?
5.はい。TOSCAはスムージング機能を備え、トポロジ最適化結果(FEMモデル)からサーフェスデータを生成することが可能です。また、トポロジ・形状・ビードの各最適化結果をIGES、STL形式にてCAD出力することができます。さらに、形状最適化結果をCATIAやNXに直接出力することが可能です。
6.樹脂材料にも対応しますか?
6.対応します。現状設計にてご利用のFEMモデルがそのまま最適化にご利用頂けます。
7.複合材を考慮することは出来ますか?
7.考慮できます。なお、積層構成の最適化は出来ません。
8.冷熱や品質、コストを考慮した最適化は可能でしょうか?
8.可能ですが、最終的には人による判断が必要です。製造条件を考慮することで作りやすい設計案を得ることが可能です。冷熱については、次期バージョンTOSCA7.2にて、熱伝導解析による温度や熱流束を目的関数・制約条件としたトポロジ最適化で考慮可能となる予定です。
9.事例では鋳物形状が多いですが、板金、プレス部品を最適化することが出来ますか?
9.はい。ビード最適化にて板物の剛性・振動特性の向上検討が可能です。また、形状最適化でも応力低減検討が可能です。
10.形状最適化でRの調整は可能でしょうか?
10.はい。製造条件を考慮することで、R形状を維持し表面形状を変形させることが可能です。
11.OptiStructやGENESISとの違いは何ですか?
11.TOSCAは最適化アルゴリズムを2種類備え、汎用FEMソルバによる非線形解析にも対応するので、質の高い最適設計が可能です。TOSCAオリジナルのコントローラ法により、最適化の計算時間もトポロジ最適化は15回、ビード最適化は3回と感度法の30~50回よりも少なく、結果をスピーディに出すことが出来ます。
また、CAD出力機能も充実しています。トポロジ最適化結果(FEMモデル)をスムージングしてサーフェスデータを生成しCAD出力するだけでなく、形状最適化結果のCATIA/NXへの出力I/Fを備えます。
12.国内で導入実績がありますか?
12.国内大手メーカー数十社にご導入を頂いております。弊社ユーザー会におきましても株式会社IHI様, 株式会社ブリヂストン様, トヨタテクニカルディベロップメント株式会社様, サンデン株式会社様, コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社様, 他に導入事例をご発表頂いております。

構造最適設計コンサルティングサービス

1.設計コンサルティングではどのような成果物を得られるのですか?
1.単なる計算結果だけでなく、設計案とその根拠を提示致します。また、製品・課題に特化した最適設計プロセスを構築し、技術移転を行います。
2.国内での実績はどれほどありますか?
2.適用事例(/seihin/tosca/jirei.html
および弊社ユーザー会( /ugm2011/program_day1_b.html#p_top)をご参照ください。
そのほか多数実績がございますので詳細は弊社までお問合せ下さい。また、マツダ株式会社様の公開特許(特開2011-207403, 特開2011-207404)では、発明人の列に弊社エンジニアを加えて頂いております。
3.最適化結果形状を製品設計にフィードバックする為のノウハウをお持ちですか?また、それに関するコンサルティングサービスは可能ですか?
3.はい、持っております。コンサルティングサービスも可能です。航空機メーカー、並びに自動車メーカー出身の弊社エンジニアが、最適化結果の妥当性の評価を行い、設計へのフィードバック手法をコンサルティング致します。

TransMagic CADデータ高速変換・CAD面自動修復ソフト

1.TransMagicの特長は何ですか?
1.最大の特長は、完全自動化によりマニュアル操作が不要である事と、その処理スピードの速さです。実際に導入されたユーザー様からは世界最速の処理スピードとのご評価を頂いています。特に大規模データの処理では、従来「60時間」を要していた変換を「0.5時間」で 精度よく 完了させることができた、というご報告を頂いています。
2.他社製品とはどこが違うのですか?
2.業界No1のデータ変換速度と、マニュアル要らずの簡便な操作性、安価な価格が特徴です。大手電機メーカー様の事例では、他社のCADデータ変換ソフトで数時間掛かっていたPro/Eネイティブデータから、IGESへの変換とヒーリング作業が数分に短縮され,大幅な工数削減を実現しました。
また、ある部品製造メーカー様では、CAD専任者が行っていたCADデータのヒーリング作業を未経験の方でも実施できるようになり、専門技術者の貴重な時間を有効活用できるようになりました。
3.2次元CADには対応していますか?
3.TransMagicは3次元CADデータの変換・ヒーリングソフトなので、DXFなどの2次元CADデータの取り扱いはできません。ですが、3次元CADモデルのビューアー機能を用いれば、3Dモデル各所の寸法や重心位置を見ることができます。
4.Linuxには対応していますか?
4.Linuxには対応しておりません。Windows環境(Windows XP、Vista、7のいずれか)でご利用下さい。
※エミュレーション環境での動作は保証しておりません。
5.おすすめのパッケージは何ですか?
5.ELEMENTでも優秀な自動ヒーリング機能が提供されますが、将来的に大規模化が見込まれるCADデータへの対応が可能で、粗悪なCADデータのヒーリングも可能なMagicSurface機能を搭載したEXPERTをおすすめします。