ここが見どころ

このページでは、本コンファレンスのCAE/CFD各分野における見どころについて下記の通りご紹介します。

ここが見どころ─ご挨拶 [DAY 1/10:00-10:30]

株式会社ヴァイナス 代表取締役社長 藤川 泰彦より、サービス活動の報告と各製品の新リリースの紹介、ならびに、激化するグローバルな企業間競争において企業が製品開発力を強化するための手段のひとつとして近年、検討されているオープンソースコードやクラウドコンピューティングの利用上のメリットや、課題そして対策を述べます。

ここが見どころ─基調講演 [DAY 1/17:00-18:00]

東北大学大学院 工学研究科 航空宇宙工学専攻 教授 中橋 和博 様より『高速計算機時代におけるCFD;非構造格子から直交格子へ』をテーマにご講演頂きます。CFD業務に携わっている方には是非ご聴講をお勧めします。

航空機外部空力を具体例に取り上げ、過去のCFDの技術発展と産業界への貢献を振り返り、次世代CFDの具体像を解説致します。高速計算機の発展を背景とした大規模データの処理法など具体的な示唆に富み、CFDユーザーと開発者の両方の立場にとって興味深い内容となっております。

ここが見どころ─CFDプリプロセッサ [DAY 2]

CFDによるメッシュ生成の業務効率向上に課題をお持ちの方には是非聴講をお勧めします。大規模かつ高い品質が要求されるメッシュ生成業務を効率化するPointwise最新版V17.0のご紹介に加え、自動格子生成システムや効率的なメッシュ作成テクニックを事例を交えてご紹介いたします。

  • (株)IHI様からは船型設計におけるCFD計算格子自動生成事例をご発表頂き、宇宙航空研究開発機構(JAXA)様からはエンジン全体の高精度流体解析におけるGridgen/Pointwiseでの高品質メッシュ生成についてCRUNCH CFDとの三位一体による成果としてご発表頂きます。
  • Pointwise開発元の米国Pointwise社からは、最新版Pointwise V17.0の新機能と今後の開発計画などを発表します。またワークショップや体験コーナで、最新のPointwiseを実際に操作しながらご体験頂けます。

ここが見どころ─CFDポストプロセッサ [DAY 1 & DAY 2]

CFD設計の中で重要箇所でありながら作業工数のボトルネックとなるポスト処理について、最新の画像処理技術が搭載され並列処理能力が飛躍的に向上したFieldView最新バージョン13と次期リリース13.1を中心にご紹介します。

  • 海外事例として、本年のF1もシーズン佳境に入り、Topを走り続けるRed Bull Racingの活躍を支えるCFD設計の例をVideoにてご紹介します。
    国内事例としては、住友ゴム工業(株)様より、昨年の10億点に引き続き、本年は30億点の計算に取り組まれているゴルフボール空力解析の事例をご発表頂きます。また、(財)電力中央研究所様より、低炭素社会に向けた都市環境解析への取り組みと、高効率な発電技術開発への取り組みに向けた2つの事例をご発表頂きます。
  • FieldView開発元米国Intelligent Light社からは、ポスト処理のボトルネックの1つである大規模データに対しFieldViewを活用した実用的なポスト処理運用例と今後の開発ロードマップについて発表します。またワークショップや体験コーナで、最新のFieldViewを実際に操作しながらご体験頂けます。

ここが見どころ─軽量化技術と構造性能の最適設計技術 [DAY 1]

設計実務で軽量化に取り組んでいる方、取り組んだが期待するような成果が出ていない方には是非ご聴講をお勧めします。製品の軽量化率5%-20%を達成してきたヴァイナスの軽量化設計アウトソースサービスの実施例を具体的にご紹介します。

  • コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)様からは複写機開発、深井製作所(株)様からは自動車燃焼タンク部遮熱板(4WD)開発におけるTOSCAを適用した軽量化事例をご発表頂きます。
  • 実物を展示!AUDI社、BMW社において最適化により導き出された製品を手に取ってその軽さをご確認頂けます。
  • TOSCA開発元のドイツFE-DESIGN社からは、最新版TOSCA7.1.1の新機能と今後の開発計画、さらに大型成形用プレス機のプルレバー軽量化などの適用事例を発表します。

ここが見どころ─高速計算技術とクラウドコンピューティング [DAY 2]

数値解析の計算時間の増大やプリポスト工数の増加に課題をお持ちの方には是非ともご聴講をお勧めします。大規模解析の問題解決に役立つソリューションを事例を交えてご紹介します。

  • 京都大学様からは超伝導ケーブルや重粒子がん治療装置の小型・高機能化研究の事例発表を頂きます。また、東京大学 生産技術研究所様からは「京」を始めとする大型計算機を用いた設計計算に必要な要素技術や技術動向についてご講演頂きます。
    計算科学振興財団(FOCUS)様からはスーパーコンピュータの歴史を振り返りつつ、計算機シミュレーションが置かれている現状や今後の展望 についてご講演頂きます。
  • NASAや製造業のエンジニアリング分野におけるHPCクラウドの先進事例をアマゾン データ サービス ジャパン(株)様よりご発表頂きます。
  • クラウドHPC環境で数値解析を行う際に必須となる技術へのヴァイナスの取り組みについて、計算コードの並列化技術開発、線形ソルバSuper Matrix Solver(SMS)など数値計算ライブラリの開発、プリポストの自動化技術開発を中心にご紹介します。

ここが見どころ─CFDプリポストの自動化 [DAY 1 & DAY 2]

ヴァイナスでは航空宇宙分野や重工業、自動車などの各種製品開発における実務設計経験と数値解析技術の長年の運用技術により高度で専門的な設計支援サービスを提供しています。今回は、エンジンCFD設計でのポスト処理、およびターボ機械CFD設計でのプリ・ポスト処理に対して、設計現場でのノウハウを凝縮し自動化処理により設計作業を効率化する、弊社開発のシステムをそれぞれご紹介します。

  • [DAY 1] エンジン燃焼解析自動レポートシステム:ICE Reporter V1エンジン設計のための高精度なエンジン筒内CFD解析業務の効率化の課題をお持ちの方には是非聴講をお勧めします。ソルバによる計算格子の自動生成と解適合格子、また、評価レポートの自動作成による解析業務の効率化と、チューニングレスの物理モデルによる高精度解析を実現できるCONVERGEとICE Reporterの最新技術と機能をご紹介いたします。
    国内ユーザーである北海道大学様からは窒素酸化物(NOx)排出低減のための急速混合ジェットを伴う複雑なエンジンシステムにおいて、内部現象の高度な解析と最適条件の探索を効率的に進めた事例をご発表頂きます。
  • [DAY 2] ターボ機械専用自動メッシュジェネレータBladeMaster IIIとターボ機械用CFD解析結果自動レポートシステムTurboReporter IIIによるターボ機械CFD設計作業の効率化について、ヴァイナスより発表します。

ここが見どころ─CFD最適設計 [DAY 1]

CFDによる最適設計の業務効率向上に課題をお持ちの方には是非聴講をお勧めします。SCULPTORの高品質メッシュ・ジオメトリモーフィング機能を活用した形状最適化事例、新バージョンV3.0で強化される実験計画法や応答曲面法など最適化に関する新機能、および今後の多目的最適化に向けた機能搭載の取り組みについて具体的にご紹介します。

  • 海外ユーザである英国TotalSim社からはSCULPTORのモーフィング機能をフル活用した自動車ドアミラー形状最適化により空力騒音の低減を達成した事例をご発表頂きます。
  • SCULPTOR開発元の米国Optimal Solutions Software社からは今年末頃に国内リリース予定のV3.0新機能情報と航空宇宙分野などの最新の海外適用事例を中心に発表します。

ここが見どころ─ターボ機械 [DAY 2]

ターボ機械の性能向上と設計業務効率化、さらにCFDによる性能評価のプロセスの効率化をお考えの設計者の方にご聴講をお勧めします。3次元逆解法による翼設計に加え、子午面形状、ボリュート等設計対象を拡大し流体設計統合システムへの進化を遂げたTURBOdesign Suiteと、Gridgen・FieldViewそれぞれのアドオンによる自動プリポストシステムの特長と適用についてご紹介します。

  • (株)荏原製作所様からは、クライオジェニックポンプのインデューサの吸込性能向上ならびにキャビテーション不安定低減を目的とした最適化設計をTURBOdesignを活用して実施した事例をご発表頂きます。
  • 英国ロンドン大学(UCL)Zangeneh教授よりTURBOdesignの最新情報をご紹介します。子午面設計・逆解法と連携した最適化設計・ボリュート設計の新機能と圧縮機・タービン等様々な種類のターボ機械への適用事例を発表します。

ここが見どころ─高度流体物理のCFD [DAY 2]

CRUNCH CFDは、従来の汎用CFDソルバでは対応不可能な流体現象を解析することを目的に開発されました。液体ロケットエンジンはその典型例であり、温度・圧力・流体物性が大きく変化します。ユーザー様ご講演ではその利点が活かされており、CRUNCH CFD以外での実現は考えられません。開発元からの報告と合わせ、CFD応用の最先端を是非ご聴講下さい。

  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)情報・計算工学(JEDI)センター様からはCRUNCH CFD、Gridgen/Pointwise、FieldViewを活用することで、液体ロケットエンジン全体の高精度流体解析に世界で初めて成功した事例をご発表頂きます。
  • 三菱重工業(株)様からは、液体ロケットエンジンの実現象に即した流体物性と温度・圧力条件の考慮が可能なCRUNCH CFDを応用した、次期ロケット用1段エンジンLE-Xの研究開発の進展をご発表頂きます。
  • CRUNCH CFD開発元の米国Combustion Research and Flow Technology(CRAFT Tech)社からは、最新版CRUNCH CFD 2.4の新機能と活用事例、今後の開発の方向性を発表します。

ここが見どころ─マルチフィジックス(連成解析技術) [DAY 2]

マルチフィジックスシミュレーションの設計段階での適用に課題をお持ちの方は是非ご聴講をお勧めします。本セッションでは構造・熱・電場・流体などに対応する強連成解析システムOofelie Multiphysicsの概要や多岐にわたる最新機能、海外適用事例をご紹介します。

  • 日本初となる開発元ベルギーOpen Engineering社からの発表がございます。開発コンセプトやセンサ、アクチュエータ、流体構造連成問題など最新の適用事例を発表致します。欧州において最先端の強連成解析技術による高精度な設計を支援するツールとなっていることをご紹介致します。
  • 弊社からは、Oofelie Multiphysics最新バージョンV4.3で追加される最新機能やそれを用いた適用事例をご紹介します。特に熱輻射の考慮や非圧縮性流体と構造の連成(FSI)の実現が主な追加機能です。