高速・高安定型マトリクスソルバライブラリ Super Matrix Solver

SMS-BEM Version 2 Windows(64ビット)版、Linux(32/64ビット)版 2009年5月25日リリース

動作環境:

・Windows XP, 2000, XP x64 [New!]
・Linux (IA32, AMD64) [New!]

計算スピード向上
共有メモリ環境での並列処理に対応
セットアップ情報を保存可能
初期値を指定可能

【注記】メジャーバージョンアップのため、バージョンアップは有償となります。


計算スピード向上

●前処理アルゴリズムの改良、コンパイラ・オプションの変更、ソースコードの最適化により50% 以上のスピード向上を実現しました。


性能向上例


Data 計算時間[秒] 性能向上度[%]
元数 Ver. 1 Ver. 2(1CPU) Ver. 2(2CPU) Ver. 2(1CPU)
/Ver. 1
Real 6000 51.1 30.3 26.9 68.7
13182 295.5 152.4 136.5 93.9
Complex 3681 26.8 15.1 10.6 78.2

[テスト環境]   CPU: Xeon 3.06GHz, OS: Windows XP, EPS=1E-12)

共有メモリ環境での並列処理に対応

前処理プロセスの並列処理(Open MP)化により、Dual Core CPUなどの共有メモリ環境においては、より高速に計算を実行可能です。


6000元(実数)の問題を解いた場合の例


CPU数 経過時間[秒] 台数効果
前処理 反復計算 合計 前処理 反復計算 合計
1 17.36 14.30 31.66 1.00 1.00 1.00
2 9.63 14.31 23.94 1.80 1.00 1.32
4 5.80 14.31 20.11 2.99 1.00 1.57

[テスト環境]   CPU: Xeon 3.06GHz, OS: Windows XP, EPS=1E-12)

前処理結果を保存可能

係数行列が同じで右辺ベクトルのみ変化する場合、2回目以降の計算で前処理プロセス(ブロック分割し、それぞれの近似逆行列を求める等)を省くことができ、計算時間を短縮可能です。


初期値を指定可能

適切な初期値を与えることにより、反復回数の減少(=計算時間の短縮)可能です。