2012年春 CFDトップソリューションセミナー 開催のご報告

大規模・高精度解析・最適設計CFD業務効率化のための
最新ソフトウェアの総ラインナップを一同に公開!!!

毎年春開催が恒例となっておりますVINAS Spring Seminarを、本年は富士通株式会社と共催による「2012年 春 CFDトップソリューションセミナー」として、「クラウドコンピューティングとCFDの業務効率化」をテーマに5月23日(水)・大阪、5月24日(木)・名古屋、5月25日(金)・東京にて開催しました。

オープニング・セッション

弊社代表取締役社長・藤川より、複雑な物理現象の解明に求められるCFD大規模データ解析の並列化・高速化の動向、今後のCFD解析におけるクラウドコンピューティング利用を中心に、次のトピックスを中心にプレゼンテーションを行いました。

  • 2011年度サービス活動の報告
  • 国内外のクラウドの利用動向
  • 計算規模から見たCFD計算の動向
  • 大規模CFD解析における課題と事例
  • 流体解析分野におけるオープンソースコードの活用
  • 製品リリースと2011-2012年強化サービス

共催社 富士通株式会社プレゼンテーション

共催社の富士通株式会社 TCソリューション事業本部 マネージャー 宮原 豊氏からは、「TC クラウド:富士通が提供する解析シミュレーション向けのプライベート・クラウド」と題して、富士通株式会社が解析サービスとして提供する解析プラットフォーム、解析アプリケーション、解析ヘルプデスクが紹介されました。

国内初 !オープンソース型多目的最適設計ツールDAKOTAの事例発表

米国サンディア国立研究所が開発したオープンソース型多目的最適設計ツール「DAKOTA」の設計実務における適用事例が、日本で初めて米国CRAFT Tech社 Dr. Hadassah Lapinより紹介されました。CRAFT Tech社では、DAKOTAのSIMPLEXアルゴリズムをCRUNCH CFDの実存流体の流動・伝熱解析機能とSCULPTORのASD機能を連携させて、液体ロケットエンジンの再生冷却機の冷却流路の形状最適化を実施し、対象部材温度の8%低減に成功しました。

業務効率化のための最新ソフトウェアの最新機能と適用事例の発表

大規模高精度CFD解析と流体最適設計分野におけるトップソリューションとしてFieldView 13.1を開発元の米国Intelligent Light社 Dr.Matthew N.Godoより、Pointwise V17.0を開発元の米国Pointwise社 Dr. Richard J.Matusより、CRUNCH CFD V2.5を開発元の米国CRAFT Tech社 Dr.Hadassah Lapinより、各製品の最新機能とその適用事例・効果を発表いたしました。
さらに、メッシュモーフィング&流体最適設計システムSCULPTOR V3.1、CADデータ高速変換・CAD面自動修復ソフトTransMagic R9の最新バージョンが提供する最新機能とその効果を、弊社より紹介しました。

各セッションの配布資料は、下記のURLからダウンロード頂けます。

/request/download/2012cfd_download.shtml

お客様のコメント

当セミナーに参加されたお客様のコメントのいくつかを、下記に紹介させて頂きます。

  • 市販の商用パラメトリック最適化ツールを導入していますが、DAKOTAにリプレースと既存システムの再構築を検討します。
  • DAKOTAの最適化機能だけではなく、感度解析、不確実性評価に興味があり、本格的な評価を考えています。
  • SCULPTORのOCCとDAKOTAの使い分けなどを今後検討したく、エンジニアリング・サービスの提供を希望します。
  • PointwiseのT-REXによる境界層テトラメッシュ生成機能の評価・検討を実施したく考えています。
  • CFD解析結果処理のデータサイズが大規模化しておりスピードアップが課題でしたが、FieldViewの「XDB Workflow」を利用した自動化を行うことで解決可能ということがわかりました。

当セミナーの全てのテクニカルセッションで頂いたご質問への回答を、下記のURLにて公開しておりますので、是非ご覧下さい。

URL:/vinasnews/2012_cfd_QandA.html