AI機械学習を利用したPOD/DMD解析システム VFBasis

VFBasis利用事例

1:1:2角柱後方の特徴構造と空力変動- VFBasisチュートリアル

流速5m/sの一様流中に置かれた1:1:2角柱(角柱高さ0.2m, Re≒3×104)に発生する変動を分析しました。
角柱後方では複雑な変動を示しますが、得られたモードでは周波数ごとに異なる特徴構造を示します。
抽出された特徴構造は近い周波数であっても大きく異なることがわかります。St=0.06のモードは交番渦と縦渦が混在しているのに対して、St=0.09のモードははっきりとした交番渦が見られます。

入力データ   St=0.06のモード   St=0.09のモード
   

右の図は抽出したモードの周波数と抗力Cxおよび横力Cyの変動の大きさの関係を示しています。
St=0.09のモードは横力が大きく、抗力が小さいのに対して、 St=0.06のモードは比較的横力Cyが大きく、抗力Cxと同程度となっています。 はっきりした交番渦が見られたSt=0.09のモードは横力変動も最大となっています。このように、特徴構造の可視化と空力変動の大きさの比較による評価を組み合わせて非定常流れをより詳しく分析することが可能となります。