高速・高安定型マトリクスソルバライブラリ Super Matrix Solver

      並列版反復法ソルバ
      Super Matrix Solver P-ICCG

Super Matrix Solver P-ICCG の特長

■電磁場解析、構造解析など様々な解析分野で利用可能な実績のある解法です。
■環境変数の設定のみで多コアCPUを活用した並列計算が可能
■実行形式(DLLなど)で提供-容易に組込可能


ICCG法とは

■ICCG法は、CG(共役勾配)法をベースとし、前処理技術(不完全コレスキー分解:Incomplete Cholesky)により、CG法を高速化した反復解法です。前処理の無いCG法に比べ高速で安定な解法です。
■構造解析、電磁場解析、数値流体解析などの広い解析分野で利用されており、利用実績の多い反復解法です。


P-ICCGの概略仕様

項目 内容 備考
対象とする解析分野 構造解析・電磁場解析など  
対象とする係数行列 有限要素法、有限体積法、差分法などの離散化手順により作成される疎行列  
対角に0要素のある問題 計算可能 全ての0要素問題が解ける訳ではありません
要素のデータ型 実数(倍精度)及び複素数  
問題の対称性 対称問題に限定。非対称問題は計算できません  
並列方式 共有メモリ型(SMP)に対応  
計算可能CPU数 技術上の制限なし。但し,1~8CPU程度での利用を推奨 計算CPU数に応じたライセンス契約が必要です。
入力データ 係数行列、右辺定ベクトル、収束判定条件、最大反復回数、その他 計算に使用するCPU数の指定可能
出力データ 解ベクトル、達成相対残差、実反復回数、その他  
エラーメッセージ 戻り値としてワーニング、エラーメッセージを返す。
(計算情報、システム情報など)
 
提供方式 DLL形式(WINDOWS)、
スタティックライブラリー形式(LINUX)
ソースコードは開示しません
付属資料 説明書(データフォーマット/パラメータ/組込手順などの説明資料)、サンプルデータ,P-ICCG組込用サンプルプログラム(C,FORTRAN)  

P-ICCGの性能例

実計算時間(単位:秒)

問題の種類 未知数の数 収束時間 [秒] (収束判定条件:相対残差<1.0e-10)
1-CPU 2-CPU 4-CPU 8-CPU
電磁場解析 約22万元 87.0 43.6 26.7 13.4
流体解析 約50万元 78.3 54.2 32.7 19.3
構造解析 約25万元 1227.5 744.7 390.4 224.1
流体解析 約100万元 178.5 141.7 82.7 48.5

1CPUの計算時間を1とした場合の計算性能比

問題の種類 未知数の数 収束時間比(収束判定条件:相対残差<1.0e-10)
1-CPU 2-CPU 4-CPU 8-CPU
電磁場解析 約22万元 1.0 2.0 3.3 6.5
流体解析 約50万元 1.0 1.4 2.4 4.1
構造解析 約25万元 1.0 1.6 3.1 5.5
流体解析 約100万元 1.0 1.3 2.2 3.7


適用事例

カタログ/資料ダウンロードページに下記の資料がございますので、ダウンロードしてご利用ください。
■電磁界解析ソフトJMAGへのP-ICCG組込について
(H15年VINAS秋セミナーにおける日本総合研究所様ご発表資料)(PDFファイル/320KB)

詳細資料

カタログ/資料ダウンロードページに下記の資料がございますので、ダウンロードしてご利用ください。
■P-ICCG製品情報(PDFファイル/437KB)

稼働環境

  Windows Linux
32ビット 64ビット 32ビット 64ビット
対応状況 × ×

 ○:対応済み、×:非対応、-:未対応


(注)本資料は性能を保証するものではありません。また仕様は無断で変更される場合があります。