英国ENGYS社とパートナー関係を強化 │ 企業利用向けオープンソースCFDソフトウェア HELYX®

2018年8月8日
株式会社ヴァイナス
マーケティング室

英国ENGYS社とパートナー関係を強化

－企業向けオープンソースCFDソフトウェアHELYX®の代理店契約内容を強化－

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ヴァイナスと、企業向けオープンソースCFDソフトウェアHELYX®の開発元の英国ENGYS社は、利用普及が増加しているHELYX®の日本市場のサポート体制を強化するために、2018年7月15日付けでパートナー関係を強化する契約を締結致しました。両社は、ヴァイナスが経験と実績を持つ以下の技術力で連携し、日本および日系企業の多いタイ、ベトナム市場を対象にHELYX®を利用する産業界の研究・設計部門のサポートとサービス力を強化します。

① HELYX®利用のための強力なプリ・ポストプロセッサによる総合サポート力
② 最適設計の経験と実績、ならびにエンジニアリングサービスのノウハウ
③ HPCアプリケーション開発とクラウドコンピュータ利用ノウハウと技術

これによりHELYX®のアドオン・オプション機能である高速・省メモリ対応の流体形状トポロジ最適化のためのHELYX-Adjointソルバや、計算高速化対応のHELYX-Coupledソルバなどの産業界での普及と利用を支援します。

プリ・ポストプロセッサを含めたHELYX利用のための総合サポート力

ヴァイナスがメッシュデータ生成や解析結果可視化などの優れたソフトウェアとその利用ノウハウ・サポート経験を持ち、それらをオープンソースソフトウェア利用のための総合サポートサービスOPASS(Open Source Advanced Support Services)として顧客サポートで総合的な効果実績をあげていること。

最適設計の長年の経験と実績

ヴァイナスが1998年に航空機胴翼形状最適化技術を開発に参加して以降20年間に渡り、非線形トポロジ最適形状設計や多目的パラメトリック最適設計、逆解法などを駆使したInitial Project *1を実施して蓄積してきたエンジニアリングサービスのノウハウをHELYX®を対象に有効利用しユーザーサポート力を強化できること。

CCNV／HELYX® on Cloud

ヴァイナスがクラウドコンピュータ利用支援システムCCNV(Cloud Computing NaVigation system)を独自開発するなど、HPCクラウドコンピュータの利用やアプリケーションの高速化技術、HELYX®をHPCやクラウド環境で利用するための技術とノウハウを有していること。

省メモリによる最適化計算と計算時間の大幅な短縮を可能にするトポロジ・形状最適化ソルバHELYX-Adjointと圧力-速度連成ソルバHELYX-Coupledにより、既存の商用ソルバが持つ２つの問題、アジョイント最適化計算時のメモリ消費量と収束計算速度に関する問題を解決し、最適設計の業務効率化を実現します。
HELYX-AdjointとHELYX-Coupledの特長を次に示します。

HELYX-AdjointとHELYX-Coupledの特長

Continuous Adjointによる省メモリ化と大規模計算対応

HELYX-AdjointのContinuous Adjointアルゴリズムにより、流路のトポロジ・形状最適化を、メモリ消費量を少なく抑えて実行することができます。この特長により、従来のAdjointソルバとは異なりHELYX-Adjointでは数億セル規模の大規模最適化計算に対しても、より少ないメモリ使用量で最適形状を探索することが可能です。

HELYX®の機能

▲ HELYX-Adjointによるトポロジ最適化（エアダクトの圧力損失を最小化）

Coupled solverによる計算時間の大幅な短縮

HELYX-Coupledは圧力-速度連成解法を使用することで、SIMPLE法などの分離解法よりも行列計算の収束性を向上させ、計算時間を大幅に短縮することが可能です。

*1：Initial Projectはユーザーと共同でユーザーの課題解決を図り、最適設計業務の早期立上げを支援するプロジェクトです。最適設計システム導入におけるユーザーの試行錯誤などを回避し、ユーザーリスクを最小化します。
※HELYX®は英国ENGYS社また他記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。