CFD(流体解析)可視化ポストプロセッサ FieldView

FieldView 19 の新機能

FieldView 19の新機能と改善点をご紹介致します。FieldViewの全機能に関する情報はFieldView User’s Guide、Working with FieldViewおよびFieldView Reference Manualをご覧ください。

マルチスレッド対応による処理の高速化

マルチスレッド処理の活用によってストリームラインの表示速度が大幅に向上しました。4スレッドの場合約3倍、8スレッドで4.5から7倍、24スレッドで6から13倍(*)の高速化が見込まれます。
さらに、従来のクライアント・サーバー処理やFieldView Parallelの並列処理とのハイブリッドで、1.2から3倍(*)の高速化を図ることができます。

* FieldView 18との比較。FieldView CFD社による測定結果。

Boundary Surface Clipping

▲DrivAer車体空力解析事例

Boundary Surface:クリッピング機能

Boundary Surfaceの表示範囲の絞り込みについて、従来の物理量によるスレッショルドに加えてXYZ座標でのクリッピングが追加されました。4つの変数(物理量・X・Y・Z)を同時に使用することができます。
複雑な表面形状をもつ解析結果に対して、座標系で絞り込んだ表面の圧力や温度のしきい値以上、または以下の部分だけを表示するなどの評価が可能になります。
さらにこのクリッピングはFVXでもサポートされています。

Boundary Surface Clipping

▲XYZ座標で絞り込んだ車体表面の圧力が高い箇所だけを表示した状態(LSTCによるLS-DYNAでの解析事例)

サーフェスフローの矢印表示

サーフェスフローのラインに、ストリームラインと同様の矢印を追加できます。流れの方向がわかりやすくなります。矢印の大きさや数は調整することができます。

▲DrivAer車体空力解析検証モデルのボディに矢印の入ったサーフェスフローを表示