CFD(流体解析)可視化ポストプロセッサ FieldView

FieldView 18 の新機能(2019年1月正式リリース)

FieldView 18の新機能と改善点をご紹介致します。FieldViewの全機能に関する情報はFieldView User’s Guide、Working with FieldViewおよびFieldView Reference Manualをご覧ください。

マテリアル・レンダリング

Boundary Surfaceにアルミ・銅・鉄・チタンなどの材料の質感を加えたり、空・地面などの映り込みによる臨場感のある画像・ムービーの作成が可能になりました。Boundary Surfaceごとに色を自由に変更することもできます。

Boundary Surface

Material Rendering

Boundary Surface:フィルタ機能

CADデータの名前を引き継いだ境界条件名や、ポスト処理のために境界名を分けた解析結果での境界面検索が簡単になりました。任意の文字や文字列を含む境界名のみを抽出することができます。

例えば

  • ”inlet001”~”inlet999”
  • “rotor-stage01”~”stator-stage12”
  • “front-tire-right”, “front-tire-left”…
  • “hole11”, “hole12”…”hole21”, “hole22”…

などを簡単に見つけることができます。

Boundary Surface Filter

ダイレクトデータリーダ

UltraFluidXとscFLOWのダイレクトデータリーダを新しく搭載しました。

ultraFluidX

▲ultraFluidX:分割ファイルに対応した高速処理が可能な並列読み込みや結合ファイルの読み込みに対応しています。

scFLOW

▲scFLOW:任意多面体、移動格子、オーバーセット格子、空間データ及び表面データ、流体及び固体ゾーンなどに対応しています。

λ2法による渦定義関数の組み込み

Q値に加えてλ2値が組み込み関数として搭載されました。

Q値またはλ2値の等値面により渦構造をとらえることができます。

従来の関数定義による方法より、計算速度が最大200倍高速化されます。

λ2法による渦定義関数の組み込み

処理速度の向上

任意多面体の読み込み速度をWindowsで約10倍、Linux及びMacの場合15%高速化しました。

ソフトウェアレンダリングの処理速度が2倍に高速化されました。

大規模データ使用時にキーフレームアニメーションの作成速度が約5倍高速化されました。

メニューバーやパネルがメインウインドウでの複雑な表示にオーバーラップした際のグラフィック処理の低下を解消しました。

処理速度の向上

大規模データへの対応拡大

Building-Cube Method (BCM) ソルバ向けに対応ブロック数を10万に拡大しました

マルチフィジックスソルバーへ向けに最大変数を2,048に拡大しました。多数の化学種が含まれる解析結果にも対応します

Forth Aerodynamic Prediction Challenge(https://cfdws.chofu.jaxa.jp/apc/)のご厚意によりご提供頂いたBCMシミュレーション結果