CFD(流体解析)可視化ポストプロセッサ FieldView
FieldView 13.2 の新機能 |
|
---|---|
FieldView 13.2の起動には、FieldView13用のライセンスパスワードは必要です。 保守契約締結中のユーザ様は、FieldView 13更新時にライセンスパスワードをe-mailでご契約担当者様宛てにご案内いたします。 |
|
![]() ▲ オフセットサーフェスフロー表示例 |
|
ここでは、FieldView 13.2 で新しく追加された機能をご紹介致します。FieldViewの全機能に関する情報はFieldView Reference ManualおよびUser’s Guideをご覧ください。
FieldView 13.2 新機能詳細
オフセットサーフェスフロー表示機能
新しく搭載されたオフセットサーフェスフロー表示機能を用いることにより、No-Slip境界条件のような壁面上の速度が0である場合でも、壁面からのオフセット距離を指定することで、壁面周囲の流れ場の可視化を行うことが可能になります。
オフセット距離を任意に指定できるため、壁面近傍の流れ場の評価・把握が容易となります。また、空力解析・ファンやタービンブレードなど、剥離現象が伴う流れ場の可視化処理に活用できる機能です。
▲ オフセットサーフェス使用例(レース用タイヤ空力解析事例)
STL(形状データ)ファイルリーダー
FieldView 13.2より、新たにSTLデータの読み込みに対応します。
流れ場の可視化画像に形状データを同時に表示することが可能になり、よりわかりやすい可視化イメージの作成が可能になります。
FieldView上に表示した形状データは移動・回転・拡大・縮小など任意の配置を行うことが可能です。
▲ STLリーダー使用例
(ダム建築物形状データの追加)
Boundary Surface作成FVXユーティリティーの追加
Boundary Surfaceを境界面の名前から検索し、自動作成するユーティリティーが搭載されました。
境界面が数100~数1000にもなる大規模な解析データの場合、任意の境界面を表示しようとすると、操作が非常に煩雑になります。このユーティリティでは境界面の名前を入力し、"AND","OR","NOR"検索を行い、自動でBoundary Surfaceを作成することが可能です。
▲ Boundary Surface作成ユーティリティー
Generic Unstructured型式リーダーの搭載 [拡張子: .encase, .case]
Generic Unstructured型式ファイルリーダーはEnsight Gold (*.encase & *.case) & TecPlot binary (*.plt)ファイルに対応しております。
この機能により、今ある結果データを変換することなく、FieldViewで扱うことが可能となります。また、内製ソルバなどで既にTecPlot binary形式、Ensight Gold形式で出力する機能がある場合、新たにファイル出力機能を開発することなく、FieldViewで処理することが可能です。
セル中心データ、ノード点中心データのどちらにも対応しております。セル中心データの場合、FieldViewで読み込む際に、自動的にノード点中心に変換されます。
▲ セル中心データ(.encase)の可視化処理例(STAR-CCM+ 熱応力解析事例)
ダイレクトリーダーの対応バージョンアップ
FieldViewに搭載されているダイレクトリーダーのバージョンアップに伴い、対応するソルバのバージョン最新版に対応いたしました。
- ANSYS FLUENT 対応バージョン:V14
前バージョンと比較し、読込速度の向上を実現しております。また、ポリヘドラルメッシュを含むデータセットにも対応しております。
FieldViewのリスタート機能にも完全対応しております。 - FLOW-3D 対応バージョン:v10.0.3 (FLOW-3D/MP含む)
最新バージョンに対応するとともに、前バージョンのバグFIXがなされております。また、並列版であるFLOW-3D/MPの出力データにも対応しております。
FieldViewのリスタート機能・FVXスクリプトについては、後方互換性をもっており、既存のスクリプトの流用が可能です。 - CGNS(非構造・ハイブリッド)型式ファイル 対応バージョン:v3.0以降(ADFフォーマット、HDF5フォーマット)
最新バージョンに対応するとともに、前バージョンのバグFIXがなされております。
ADFフォーマット、HDF5フォーマットの両方に対応しております。 - その他のダイレクトファイルリーダー
・LS-DYNA[.d3plot]: 読み込みの際のデータ補間バグFIX
・NPARC/WIND-US: v3.0に対応
OpenFOAMの非定常計算結果の選択読み込みに対応
FieldView 13.1より搭載されたOpenFOAMダイレクトリーダー機能を向上しております。
前バージョンでは、非定常データを読み込む際に、計算結果が最終ステップまで出力されている必要がありました。本バージョンより、計算途中の結果データも読み込みを可能とし、任意のタイムステップの読込にも対応しております。
その他の機能改善項目
- Mac OS版がTrue Batch動作(GUIを立ち上げずに動作)に完全対応しました。画像出力、アニメーション出力のバッチ実行処理が可能になります。
- Mac OS版においてProbeパネル隠れてしまうことがあるバグが修正されました。
- 2Dプロット機能使用時に操作不能となるバグが修正されました。
- 非常にFACE数の大きい等値面を作成しようとした際に、FieldViewが終了してしまうバグが修正されました。
- OVERFLOW-2の結果データを2つ読み込んだ際にFieldViewが終了するバグが修正されました。
- evince PDFビューアを使用している際に生じる不具合が修正されました。
- 特定の環境において、GUIのボタンが押されたままの状態になる不具合が修正されました。
- BoundarySurfaceの最大作成数制限が20000に増やされました。
- FVXからリスタートファイルを用いる場合、Surfaceが200以上あるとFieldViewが終了する不具合が修正されました。
- データセットサンプリングに関するドキュメントが追加されました。