「2012年 春 構造性能向上トップソリューションセミナー」と題して、毎年恒例のVINAS Spring Seminarを本年はエムエスシーソフトウェア株式会社様と共催にて「最新の非線形並列計算技術とオリジナル最適化アルゴリズムの活用」をテーマに、5月30日(水)・大阪、5月31日(木)・名古屋、6月1日(金)・東京にて開催しました。
オープニング・セッションでは、弊社代表取締役社長 藤川泰彦より、製品開発競争に勝つためのキーポイントとして、設計の初期段階から軽量化を考慮し既存の概念を超える斬新な形状を導くことの重要性を説明しました。更に、Marcに代表される非線形領域における大規模解析とノンパラメトリック最適設計システムTOSCAの連携と、CAE分野におけるクラウドの活用に関するプレゼンテーションを行いました。
エムエスシーソフトウェア株式会社代表取締役社長 加藤 毅彦様からは、現在日本は“ものつくり”そのもののやり方、考え方を変えなければならない時代を迎えており、CAEと最適化技術を駆使してのシステマティックな設計改善の必要性が説かれました。更に、Audi社におけるシミュレーション50万ケースのデータ管理とプロセス自動化の適用を例に、設計最適化を加速するMSCの取り組みが紹介されました。
TOSCA開発元のFE-DESIGN社 Chavdar Georgiev様より、欧州自動車業界で高い評価を受けデファクトスタンダードとして導入が進んでいるノンパラメトリック構造設計最適化システムTOSCAの次期最新バージョン7.2と今後の開発計画を発表しました。 また、Marc/MSC NastranとTOSCAを連携させて軽量化と構造性能向上を達成したドイツ及び欧州における4つの導入事例が、最適化の設定条件と最適結果、そしてその定量的効果が紹介されました。
セミナーのテクニカルセッションでは、エムエスシーソフトウェア株式会社様から、MSC Nastranの複合領域を中心に製品概要紹介と適用事例、更に、MarcのDDM法による並列化と接触などの非線形領域における機能拡張などを解説いたしました。
また弊社からは、日本におけるTOSCA適用事例とエンジニアリングサービス実績、Marc/DDM法-TOSCA/コントローラ法の組み合わせによる自動車部品のトーコンアームを対象にした材料非線形を考慮した形状最適化とMarc DDM法による並列化の高いスケーラビリティを紹介しました。
セミナーの開催レポートは下記からダウンロードして頂くことができます。
開催レポート:/request/download/2012tosca_download.shtml
また、本セミナーの会場で頂いたご質問に対する回答(Q&A集)は 下記URLにてご覧頂けます。
セミナー会場の様子 | 質疑応答の様子① | 質疑応答の様子② | 質疑応答の様子③ |