TransMagic の最新バージョンであるTransMagic R9(2011年12月20日より日本国内リリースを開始)のご紹介セミナーを、1月17日(火)(刈谷市産業振興センター)、1月19日(木)(弊社東京支社)に開催を致しました。
今回のセミナーには、TransMagicの開発元である米国TransMagic, Inc.(以下、TransMagic社)から、同社の設立メンバーの一人であり現CTOのCraig Dennis氏を日本に招聘し、開発者自らの手によるTransMagic R9の3D CADモデルの修復のライブデモと、複数CAD環境下におけるTransMagicの導入事例や定量的効果などを紹介致しました。
セミナーには、自動車・自動車部品業界、重工業業界、電子・精密機器業界など幅広い業界からのご参加を頂きました。セミナー当日のQ&A及びセミナーアンケートで寄せられたご意見などを総合すると、以下の3点が業界を超えて、3D CADデータの変換・修復における共通の課題として存在することがわかりました。
(1) 大規模アセンブリモデルをより高速に精度良く変換すること
→ 従来のツールではファイルサイズが大きくなると変換だけで1-2日が必要
(2) データ変換後のCAD面の不具合修復の効率化を図ること
→ 従来のツールにおける修復操作が煩雑で、設計者の日常業務に取り込むことが困難
(3) 修復作業の自動化を実現すること
→ 従来のツールはデータ品質診断プロセスやギャップ修正プロセスの自動化が困難
TransMagic社 CTOのCraig Dennis氏による導入実績・効果を引用してのプレゼンテーションでは、TransMagicは、従来システムとの処理時間比較で圧倒的なパフォーマンスを有することが説明されました。
- ■ CATIA V5-SolidWorks間のデータ変換で50%、データ修復で90%の時間短縮を実現
- ■ NX-CATIA V5-SolidWorksの3D CADデータ修復で90%の時間短縮を実現
- ■ Pro/E CADデータのデータサイズの70%圧縮に成功
- ■ 64ビット対応のデータ変換では、データサイズが300MBを超えると32ビット対応による処理と比較して60%パフォーマンスが向上
上記の導入実績に基づく定量的効果から、TransMagicが日本製造業の様々な業界のお客様が抱えている課題を解決できるシステムであることを今回のセミナーでご紹介いたしました。
国境を越えて様々な3D CADフォーマットのデータが日常の設計業務で交換される今日、設計プロセスの上流における大規模データの修復の重要性は、今後益々高まっています。
こうしたトレンドに対応すべく、弊社ではTransMagicの日本における総代理店として、そして3D CADデータ交換と面修復の分野における Best Solutionを提供するBest Partnerとして、大規模アセンブリ対応、高精度でウォータータイトなモデル作成、変換・修復の高速化と自動化などを推進し、皆様の課題解決のお手伝いをさせて頂く所存です。
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