企業利用向けオープンソースCFDソフトウェア HELYX®

  • 使い易いGUIによる、簡単、スムーズな計算設定
  • 1ライセンスで並列数・ジョブ数無制限の解析が可能
  • 連成ソルバやアジョイント最適化ソルバの使用によるCFD計算プロセスの高度化・効率化

近年、ソフトウェアライセンスコスト低減を目的として、OpenFOAM®に代表されるオープンソースCFDソルバの業務利用に注目が集まっています。OpenFOAM®をCFD業務で利用する上での問題点としては、ソルバの安定性がメッシュ品質に対して敏感であること、GUIが無いことによる操作性の悪さなどが挙げられます。OpenFOAM®が抱えるこれらの問題を解決し、オープンソースCFDソルバの業務利用を推進するために、英国Engys社が企業利用向けオープンソースCFDソフトウェアHELYX®を開発しました。
HELYX®はOpenFOAM®等のオープンソースソフトウェアを基にしてEngys社が開発したオートメッシャ・CFDソルバHELYX-Coreを中核として、各種パラメータを設定するためのGUI環境HELYX-GUIを備えることで、一般的な商用CFDソフトウェアと同等の使用感を実現しております。また、連成ソルバやアジョイント法による最適化ソルバなどのアドオンモジュールを追加することで、ソルバ機能をさらに向上させることができます。さらに、HELYX®ではジョブの同時実行数や並列数に対する制限が無いライセンス形態を採用しているため、最適化計算や大規模CFD計算の計算時間短縮とコスト削減が可能です。

トポロジー形状最適化システム「HELYX-Adjoint」

オープンソースCFDパッケージで大規模モデルを高速・省メモリでトポロジ最適化

『Continuous Adjoint法』を採用しているため高速・省メモリでトポロジ最適化計算が実行できます。

大規模かつ複雑な流路に対しても効果を発揮

Coupledソルバに対応・最適化実行スピードを従来比100~300倍高速化

既存設計の延長では実現できない革新的で高性能な設計形状の実現

HELYX-Adjointを使用することで、ナビエ–ストークス方程式と感度に関するadjoint方程式を連成させて解くことにより、短時間ですべての設計変数に関する感度を求め、得られた感度分布に基づく最適形状を求めることができます。

HELYX-Adjointの適用事例はこちら

開発元英国Engys社沿革

オープンソースCFDソフトをCFD設計実務に適用することを目的に、2009年英国にて設立。OpenFOAM®をベースとしたCFDパッケージソフトのHELYX®を開発して、自動車、航空宇宙、発電、石油と天然ガス等の広範囲な産業分野に適用可能な製品と技術サービスを提供しています。創業者の一人は、Nabla社とIcon社にて開発部門長を歴任しており、OpenFOAM®に関する豊富な開発経験を活かして、ソルバカスタマイズやコンサルティングサービスを行っています。

※OpenFOAM®はESIグループが現在著作権を所有する、C++言語で書かれたCFDオープンソースソルバのライブラリ集です。
※HELYX®とHELYX-SASはEngys社が開発し、(株)ヴァイナスが販売・サポートします。
※HELYX-SASのPointwise/FieldView/ FieldView Parallelとの接続部については(株)ヴァイナスが完全サポートを行います。