CFD(流体解析)可視化ポストプロセッサ FieldView
FieldView 13 の新機能 |
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FieldView 13の起動には、新しいライセンスパスワードが必要です。保守契約締結中のユーザ様は、新しいFieldView 13のライセンスパスワードをe-mailでご契約担当者様宛てにご案内いたします。 |
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図1. F16戦闘機空力解析事例 |
◆ XDBワークフローを用いたデータマネージメント方法 ■ I・C・E 事例 ■ キャスティング 事例 ■ その他の利点 ◆ Sweep Caching ◆ FieldView 13 Graphical User Interface ◆ 高速高精度な半透明表示 ◆ グラフプロット及びPointProbe機能の強化 ◆ ハイパフォーマンス・レンダリング ◆ その他の機能改善項目 |
ここでは、FieldView 13 で新しく追加された機能をご紹介致します。FieldViewの全機能に関する情報はFieldView Reference ManualおよびUser’s Guideをご覧ください。
FieldView 13 新機能詳細
XDBワークフローを用いたデータマネージメント方法
CFD計算結果における代表的なポストプロセスの手順として、ボリューム全体の計算結果を読み込み、境界面や断面、流線などを表示や、積分計算、グラフプロットや画像出力、アニメーション作成などを行い、様々な結果評価いたします。
XDB(XDBフォーマット)は、これまでATViewer(FieldViewで出力したXDBデータを読み込み表示可能なライセンス料金フリービューワ)にのみ利用されていました。XDBフォーマットは圧縮効率が高く、肥大化するCFDデータ、Post処理データに対して非常に有効なデータとなります。
今回のバージョンアップFieldView 13では、これまで出力のみだったXDBファイルに対し、FieldView上で直接読み込み可能となりました。
このことにより、超大規模な計算結果の場合、すべての計算結果を読み込むことなく、実用的に必要な評価が可能となります。
このXDBファイルを読み込む機能を使った例を、以下にご紹介いたします。
■I・C・E 事例
XDBデータセット作成における効果が出る事例として、非定常解析データにおけるケースが挙げられます。
図2のような筒内燃焼計算解析の結果では、給排気ポートの断面や各種スカラ関数値の出力、ピストンやバルブリフトの移動の様子を示す非定常な結果の出力は、FieldViewをバックグラウンド(バッチ)処理にてXDBデータの作成を行います。
つづいて、FieldView上のGUIでは上記バッチ処理で作成された非定常のXDBデータは、必要最低限のサーフェスデータとその時間分のデータのみを読み込みます。そのため、空間全体を含んだデータを読み込む時間よりデータサイズも時間も圧縮されます。
また、空間データを読み込むときと同様に、噴霧された燃料のようすをあらわす粒子データもXDB上で重ね合わせて表示可能です。
このことにより、燃焼問題の現象理解をより詳細に、軽快な操作で行えます。

図2. 筒内燃焼解析事例 (CONVERGE)
■キャスティング 事例
図3で表示しているキャスティングのケースでは、170ステップの計算結果が1ファイルで出力され、そのファイルサイズは、50GB以上あります。XDBファイルを使い、Isoサーフェスで湯の境界面を作成することで、作成されたXDBファイルは、1.5GB (1/32)まで圧縮されます。
作成されたXDBファイルを読み込み、型へ湯(鋳物充填流体)が充填されていく非定常現象の様子をインタラクティブに確認しながら、モデルを回転・移動操作させることができます。

図3. 鋳造湯流れ解析事例 (FLOW-3D)
■その他の利点
XDBデータセットは、他のFV-UNS形式やPLOT3D形式などの結果ファイルと同様に、画面上の移動や回転、縮小表示や、サーフェスの移動回転、ポイントプルーブや積分計算などの数値演算は空間データと同様に処理ができます。このXDBデータセットを利用することで、ボリュームデータの時と比較し、10倍~40倍程度のファイルサイズが圧縮される傾向にあり、ファイルの読み込みは格段に早くなります。
このXDBデータセットを利用することで、結果処理の時間とファイルリソースを大幅にカットし、早くて扱いやすく、また精度の高い数値解を得ることができます。そして、FieldView 13で出力されたXDBファイルは面の法線成分が保持されております。従いまして、揚力や抗力といった面をベースに計算される積分処理の利便性が向上します。
Sweep Caching
“Sweep Caching”とは、各断面のスイープ描画や、流線・流脈線のアニメーション表示、非定常スイープなど全てのアニメーション表示において、従来バージョンと比較し、飛躍的に描画速度が向上されております。FieldViewの操作において、アニメーションに関するボタン(“SWEEP”や“Animation”)が押された際、各Time Stepにおける表示状態をメモリ上へ1スイープ分キャッシュします。キャッシュ完了後の2周目以降は、保存されたキャッシュより再生されます。
- 1. キャッシュ後のスイープ操作は、フレームレートを調整しながら再生可能です。
- 2. ズームや、回転、移動などのモデル操作を行いながらも、スムーズに可視化評価を行えます。
この“Sweep Caching”は、上記記載のXDB Workflowと同様に、これまで以上により詳細な現象を非定常現象の理解に貢献します。非定常における“Sweep Caching”は、非定常時刻の時間をスライダーや、”forward/back”ボタンで直接指定し表示する際に、キャッシュしなおすことなく確認できます。
FieldView 13 Graphical User Interface
FieldView 13のGUIでは、これまで異なっていたLinuxとWindowsでのGUIが統一されます。主にはこれまでのWindowsベースの4つのツールバーから構成されるGUIになります。
- ●メインツールバー(Main Toolbar)では、Restartファイルの書き込み・読み込みのアイコンクリックでの実行や、関数選択、カラーマップの色調整、データセットやリージョン表示に関する調整が可能です。
- ●ビューワ(Viewer Toolbar)及びトランスフォームコントロールツールバー(Transform Control Toolbar)では、 メイングラフィックウィンド内のデータ表示に関する調整が可能です。
- ●サイドツールバー(Side Toolbar)では、各断面や流線の表示など評価する項目を即座に案内するための アイコンが用意されております。また、積分計算パネルやダイナミッククリッピングパネルのアイコンも追加 されております。
- ●起動時の画面の大きさや(各ツールバーの配置を含めた)位置は、前回起動時の位置を記憶しており、 各個人でカスタマイズ可能です。
各操作パネルについても、メニュー配置とカラーリングを変更しました。
- ●緑色の背景は、読み込み(選択)専用のメニューであり、表示されている文字は他のアプリケーション用にカット&ペーストが可能です。
- ●薄い青色の背景で囲われた領域は、ベクトル関数、スライドバーによるしきい値の関数や間引き表示を行うためのサブセット領域を表します。
- ●流線演算のための“Calculate”ボタンを青色にし、より目立つよう変更しました。

図4. FieldView 13 New GUI
高速高精度な半透明表示
FieldView 13における「標準の半透明表示」は、これまでのFieldViewのバージョンでは、“Precise Transparency”と呼ばれていたハードウェアアクセラレータによる半透明表示です。GPUにより、高精度な透過処理により、精密に重ねられた高精彩な画像を作り出すことが可能です。
以前のバージョンまでサポートされていた“Quick Transparency”機能もサポートされており、以前のバージョンで作成されているRestartファイルの互換性を保障します。この“Quick Transparency”は、高精度な標準の半透明表示とはどちらか一方の使用しかできませんので、ご注意下さい。
オンボード表示でのデスクトップマシンや、ノートパソコンなど廉価なグラフィックハードウェアしか搭載されていないマシンでは、こちらの標準機能として搭載されている高精度な半透明表示の使用はできません。“Quick Transparency”機能のみの対応となります。

図5. 高精度な半透明表示適用例
グラフプロット及びPointProbe機能の強化
断面上の数値取得方法について、断面上に保有されている数値結果の出力へ変更されました。以前のバージョンでの計算方法は、空間より断面近傍の数値を計算し、出力されていました。この変更により、より正確かつ現実的な数値解を得ることができます。そして、サーフェス上の演算においてこれまで抱えていた問題を解決することができます。
Point Probe機能は、境界面上の数値取得において、断面上の数値解を取得します。そして、直前のPoint Probeした点からのScalar値の差分とその距離も出力されます。
2D Plotについても同様の変更が行われており、断面上に保持されている結果のグラフプロットも可能です。
XDBファイルフォーマットのような表面データのみのデータ構造においても、2点指定による直線”Line Path(surface)”でのグラフプロットが追加されました。この”Line Path(surface)”プロット機能は、coordinate surface をXDBへ書き出したようなフラットな表面データに対し、プロット可能です。

図6. 境界面上のPlot例
ハイパフォーマンス・レンダリング
FieldView 13では、グラフィックエンジンを刷新しております。マルチコアが搭載されているハードウェアでは、並列で処理するマルチスレッド処理が適用され、ハードウェアによっては40倍以上のレンダリングパフォーマンスが向上します※。この描画速度向上は、ノートPCからマルチディスプレイ対応のクラスタシステムまで適用されます。標準設定では、Frame Buffered Object(FBO) または、FBOから呼ばれる最新のグラフィックカードと最新のグラフィックカードドライバにより得られる性能を最大限利用します。しかし、廉価なグラフィックカードしか搭載されていないマシンの場合、“Frame Buffers(FB)”のみを利用し、FieldViewを起動できます。このFBレンダリングオプションを使用するには、以下の環境変数を定義する必要があります。
- 変数 : FV_RF_GRAPHICS
- 値 : 1
また、2006年以前のグラフィックカード・グラフィックドライバを利用の場合も、上記環境変数を設定の上利用いただくことをお勧めいたします。
注※) 利用データや、解析ハードウェア環境により、異なります。
その他の機能改善項目
●グリッド数の上限を64bitの場合、これまでの10000ブロックから、50000ブロックへ上限を拡張しました。図7. の事例が6億7千万点(14000ブロック)ある計算結果の事例です。
●レジェンドやアノテーションで使用されるテキストのフォントが新たに追加され、標準設定のフォントが変更されました。 これまでのバージョンで使用されていたフォントも引き続き使用可能です。
●Complete Restartまたは、Current Restart の保存時に、リスタートファイルと同じ内容のFVXファイルが自動生成されます。 このFVXファイルをテンプレートとして、断面や流線などを再作成し、必要な処理を組み合わせることで、自動化を促進します。
●Windows 64bitクライアントへ完全対応しました。その他の対応クライアントとして、Windows 32it、Linux 32bit/64bitと対応済みです。 Mac OS X (10.5以降)への対応は、次のリリース以降での対応となります。
●Windows上で並列処理をする際に必要となるMicrosoft HPC Pack 2008 関連のファイルを自動的にインストールするようになりました。“Local Basic Parallel”と“Licensed Parallel”で必要な設定はインストール時に自動で設定されます。

図7. 14000ブロック(6億7000万点)
ロータブレード解析渦形状の可視化事例
●マウスでの回転・移動操作をする際、グラフィックウィンドに表示されるモデルの表示状態に、“simple”モードが新しく追加されました。こちらのモードは、画面内に必要最低限な面を表示することで動作モードを軽くします。この“simple”が、通常デフォルトの操作モードとして設定されております。
●大規模データで、Region数が多いモデルの場合、動作環境を最適化するために、“FV_ALT_LOOKUP=1”という新しい環境変数を設定してください。
●X Windowsシステム(Xフォントや、VNCサーバ)について、サポート対象外となります。X11稼働環境システムは、画面描画には既に使用されておりません。そのため、起動時の引数“-x”について、FieldView 13より必要なくなりました。
●FieldViewバッチモード(引数“-batch”)実行において、Xサーバの実行環境の必要性がなくなりました。
●「プレゼンテーションレンダリングモード」時における球や矢印、流線などの再描画処理方法が変更されました。また、“Rescale”ボタンが追加され、流線や、パーティクルパス、渦中心線やサーフェスフローのパネル操作時により詳細な調整が可能となりました。
●断面のスカラ値のカラー補間方法がより早く、より精度の高い表示になりました。
●以前からサポートされているフォントを使用した場合、以前のバージョンのFieldViewで表示した場合と比べ、品質が劣ります。読み込まれたリスタートファイルより表示されるレジェンドの影響も受けるため、FieldViewは自動的にレジェンドのみ新しいフォントへ変更します。
●ステレオ立体視機能は、FieldView 13では未対応です。13.1以降のバージョンで対応予定です。
●Inf/Nan Values(数値解として成り立たない数字)を表示する際に紫色(マジェンタ)で表示されるコンタは、FieldView 13では未対応です。しかし、コンソールウィンドには、Inf/Nan Valueであることがメッセージとして表示されます。







