CFD(流体解析)インテリジェント・ポストプロセッサ FieldView

FieldView 12.1 新機能のご紹介
(2008年10月15日 マイナーバージョンアップ)

概要

FieldView 12.1をリリースいたします。


本バージョンアップでは、1億要素を超える超大規模非定常データの読込速度の大幅な向上や、
強化されたCG機能でプレゼンテーション
効果が大幅にアップします。


本リリースはマイナーバージョンアップのため、
ライセンスファイルの再発行はございません。

◆ FieldView Parallel の機能向上
◆ 背景画像の取り込み
◆ Lighting Controls (光源設定)
◆ アンチエイリアジング機能
◆ Multiple Colormap(複数カラーマップ設定)
◆ 凡例カラーバーの改善
◆ 非定常流線のための Tuft 表示
◆ 分割ファイル Parallel Reader
◆ その他の機能追加


詳細

FieldView Parallel の機能向上


現在、並列ポスト処理での開発トレンドとして、以下の2つが挙げられます。
1つは解析モデルのサイズが年々大きくなり続けているということです。現在、1000万~1億要素のデータセットが設計解析現場で日常的に用いられています。
もうひとつのトレンドはハードウエアの進歩により、マルチコアマシン利用がかなり一般的になってきているという点です。これらのニーズに応えるため、FieldView Parallel の性能アップに開発の重点が置かれました。初期のFieldViewと同様にFieldView Parallelのライセンスは4つのコアまで、クライアント端末がLINUXの場合に限り、標準ライセンスで使用することができます。
  右の図では、FieldView でテトラメッシュと、多面体セルの結果データを読み込んだ際の、読み込み処理に対するスケールアップ比率を示しています。






▲ テトラメッシュと多面体セルの読み込み比較結果

4並列処理時において、スケールアップ比率が3 倍以上になることを示しています。今回のリリースでは、Boundary Surface に関する表示や、Surfaceの処理について幾つかの問題点を解決しています。 FieldView Parallelは、FieldViewのインターフェースに基づいているので、通常のFieldViewとFieldView Parallelの間でRESTARTSファイルやFVXプログラムを適用するにあたり、何も制約はありません。FieldView Parallelをこれまでに利用したことのある、なしに関わらず、マルチグリッドデータセット環境でご利用中の方は、FieldView Parallelを試してみることをお勧めします。



背景画像の取り込み


この新機能追加により、背景へ好きな画像ファイルを貼り付けることが可能になりました。多くの画像フォーマットへ読み込み対応しており、挿入した画像のアスペクト比を保持した状態での拡大や、画面の大きさへ自動的にフィッティングすることができます。
現状使用されている描画スクリプトに画像挿入のスクリプトを差し込むことで、これまでに作成してきた解析図面に会社ロゴを差し込むこともできます。






  ▲ トラック周りの空力解析に
背景画像を挿入した例


Lighting Controls (光源設定)


ディフューズ処理(直接発色)とアンビエント処理(間接発色)の設定を変えることができます。これらの新機能は既存の描画表現よりも、より現実的な可視化イメージやアニメーションに近づきます。




▲ アンビエント - ディフューズ処理の例



▲ スペキュラ(鏡面反射光) - ディフューズ処理の例


アンチエイリアジング機能


アンチエイリアシング機能は、最新のグラフィックハードウェアを備えたシステムにおいてメッシュ、ベクトル、線およびテキストフォントの表示を滑らかにします。特に、凡例カラーバ部分の表示は大いに改善されます。ハードコピー出力する際、自動的に最高品質のアンチエイリアシング状態に適用されます。



Multiple Colormap(複数カラーマップ設定)


スカラ分布などの描画表示するために複数のカラーマップやスペクトルを使用できるようになりました。シミュレーション結果内に含まれる解析項目が年々増加しているため、 複数のカラーマップ利用は物理量別の評価を簡便にします。右図のスクラムジェットのミュレーション結果では、

- チャンネルの沿った衝撃波形を示すために、
  グレイスケールの色調で Coordinate Surface を使用。
- 流線の軌跡に沿った軸流速度分布を示すために、
  スペクトル調の色調を使用。

という2つの異なったカラーマップを使用しています。






▲ Multiple Colormaps の設定


凡例カラーバーの改善


凡例エリアのカラーバの表示をカスタマイズするために、新しい項目が追加されました。今回のリリースで、表示しているカラーバーのスカラ変数を自動的に表示します。サブタイトルの表示として、直行断面の座標位置、等値面の値、または計算上表面の整数を示すように改善されました。これらのサーフェスをスイープ表示する際、サブタイトルの表示内容は、変更した箇所や値が自動的に反映、更新します。フォントサイズ、色、カラーバー、スペクトル境界および背景に対する追加コントロールは、ニーズに適したカラーバを作り出します。右図では、温度のコンタラインは複雑な加熱ジャケットを通る流れの共役熱 (conjugate heat)、共役運動量(conjugate momentum)問題を示しています。異なるカラーマップを使うことによって、流体領域内と固体ジャケット壁部とで、熱分布を別々に評価することができます。






▲流体領域と固体領域(壁面)それぞれの温度分布




▲Scalar Legend の表示機能が改善



非定常流線のための Tuft 表示


FieldViewは非定常計算結果において、デフォルトでは流脈線(Streakline)を計算します。 時刻方向の流脈線(Streakline)のとして、下の図(上段)のようになります。 FieldView12.1では、この流脈線の自動計算を無効にすることができます。代わりに各時間における瞬時の流線を表示します。この流線(Streamline)において、 Display typeにribbonを選んだ場合、流線のアニメーションは下の図(下段)のようになります。図のように、流線型が「tufts(ふさ)」のように見える非定常データのアニメーションが作成されます。





▲時刻方向に流脈線 (Streakline) を描かせた例



  非定常データを視覚化するこの方法は、外部流れを表現したり、エアカーテンで仕切られたクリーンルーム内の換気パターンの研究を行ったりするときに適しています。



分割ファイル Parallel Reader


FieldView Parallelでの改善のひとつに、市販ソルバを含め、並列計算され領域毎に出力されたFieldView Unstructuredデータを、1ファイルにマージすることなく、分割データのまま読み込みが可能になりました。 ※ この機能は、FieldView Parallel 12.1のモジュールのみの対応です。





▲Parallel Reader によるファイル分割システムのイメージ


その他の機能追加


- 今回のリリースからMAC OS X 10.5(Leopard)とそれを実行するMAC INTELプラットフォーム ポートに
   ネイティブ対応しました。64ビット対応のため、非常に大きなデータセットを取り扱えます。
- Windows 64bitでのマルチコア環境のマシンにおいて、サーフェス表示の問題は解決されました。
- Windows VISTAプラットフォーム特有の Host ID 問題、印刷に関する問題を解決しました。
- サーフェスストリームラインについて、計算時間の大幅な減少(最大で1000倍のスピードアップ)と、
   スカラ変数の出力の問題を解決しました。
- 流線での1開放点に対しての流線計算の最大ステップ数制限が4,000から10,000に増加されました。
   以前は流線が予想より早く途切れてしまうことがありましたが、解析領域の中でさらに長く伸びる場合も予想されます。
   このステップ数上限の増加で、流線描画に要する計算時間がさらに長くなる可能性があります。
- AcuSolveのダイレクトリーダについて、節点基準の解析出力に対して時間平均、あるいは移動平均型などの
   新たな変数(場合により平均値でなく勾配値)追加などのいくつかの機能改善をしました。
   領域および流線壁に対するサポートも加えられています。
- FLUENT Direct Readerで特定のcasファイルあるいは、datファイルを読み込んだときに出る
   「SYS_ERROR_VALUE Argument with an improper value」
   というエラーメッセージの問題を解決しました。
- FieldViewを遠隔での操作を可能にするfv_vncモジュールを更新しました。
- FVX を使ってRTZ座標系の流線を作成する際に表示されていた assert メッセージの問題を解決しました。
- STAR-CDで周期条件計算を用いたときに出力したtrkファイルの表示不具合を解決しました。
- 2次元のPLOT3Dデータ上に2D Plotを作成する際の問題を解決しました。

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